新型コロナウィルス感染症軽症者等宿泊療養施設 ホテル the b 八王子 視察
入所者が外出出来ない厳格な体制を確認
本日京王八王子駅至近の新型コロナウィルス感染症軽症者等宿泊施設、ホテル The b 八王子を視察させて頂きました。
ホテルの玄関はしっかりと扉が閉ざされており、少し驚きました。この表の玄関は基本的に午前中の入所、午後の退所時以外は扉が開きません。
ホテル内へは裏口のスタッフ専用通路から入館します。1Fのロビー階は今回専用に天井からの仕切りボードで、しっかりと入所者が過ごすエリアと仕切られており、本日のお昼のお弁当配布用のビニール袋が並べられておりました。お弁当をロビーに並べる際は、入所者エリアにスタッフが入り、並べる作業が1日3回生じます。
入所者は3食の食事を1Fのロビー階にエレベーターで取りに降りてこられる時以外は、お部屋を出ないように依頼されております。人数が多い時はエレベーター内で入所者同士乗り合わせることになります。
入所者が歩いてから30分以降はイエローゾーンとなり、手袋マスク等で作業をします。フロアーごとの消毒等入所者が利用後30分以内の場所はレッドゾーンとして、防護服を着て作業をします。着る時より脱ぐ時にかなり慎重な手順を経て脱ぐルールになっており、手順は壁に写真等を交えて詳細に説明がされております。
非常階段はロックされており、入所者は非常時以外に非常階段から外に出ることができないようにされております。
スタッフは裏口の専用のエレベーターで4Fの事務所フロアーまで上がります。そのフロアーには、事務所エリア、休憩エリア等があり、全てのフロアーや要所要所のエリアがモニターで常に映し出され、スタッフが常時チェックしております。現在、昼間は、医師、看護士、都の職員等スタッフ14名で、その中には本市職員も一人常駐しております。夜は2名の看護師、2名の都職員体制。
4月に開設されてから現在まで504名入所し、434名退所されました。本日は午前中22名が入所し、合計60名入所中。マックス100名のところ107名がピークで、5・6月にかけて2名まで減り、このままゼロにという雰囲気でしたが、今月から一変し、増加傾向になりました。最初都心の方が多かったのですが、最近は多摩エリアの入所者が増えております。
1Fにはコーヒーとお水がありますが、それ以外の飲食は、1日1回認められている身内の方からの差し入れでまかないます。但し、お酒タバコは禁止。
3食のお弁当を取り1Fまで降りる時以外はお部屋で過ごすことになりますが、wifi環境が整っているので、P C等で仕事をされている方もいるようです。入所者は費用は一切発生しません。
対象入所者は65歳未満で症状が無い方。当初は2週間、P C R検査で2回陰性になることが条件でしたが、現在は、最長で10日間で、短い方だと5日ぐらいの方もいるようで、医師との問診により退所が許可されます。万が一症状が出た場合は緊急で指定病院に運ばれることとなりますが、今まで1名のみです。
本市の職員の方々が手作りの八王子情報のチラシを作成し、スタッフの皆様の食事に添えたり、交替する際に、次のスタッフの方々へのメッセージが記されていたり、義務教育学校の生徒さんからの折紙での感謝のメッセージがあったりと、本市からスタッフの皆様への心配りが感じられました。
今回の視察を通して感じたことは、都や本市の職員はじめ医療関係者の方々の大変さをあらためて感じ感謝ばかりですが、同時に、しっかりとした仕切りと作業手順等により、感染しない体制が構築されていると感じました。また、一時誤った情報として、入所者が外に出かけているような情報がありましたが、そのような事は決してできないような厳しい環境と体制が整えられていることも併せて確認できました。
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