2020.07.27 00:37茶席のお菓子とおもてなし本日の主菓子 「鮎菓子」 わが国のお菓子は、鎌倉時代から室町時代に原型ができたと言われ、安土桃山時代になると南蛮文化が渡来し、砂糖や金平糖などの砂糖菓子が伝わり、お菓子は大きく変わりました。 江戸時代の中ごろには、茶の湯に使われるお菓子も洗練され、濃茶には主が菓子、薄茶には干菓子が用いられ、茶花と同じように茶会の目的や趣向、季節によって道具との調和を考え、味覚を添えるようになりました。 茶席では、お菓子一つ選ぶにおきましても、おもてなしの心が大切であることを学びます。
2020.07.18 01:08「清流無間断」(せいりゅうにかんだんなし)雨がしとしと降る朝、茶道に向き合う。雨音に耳を澄ますと浮かんでくるお軸は「清流無間断」=「せいりゅうにかんだんなし」 清らかな渓流はこんこんと流れて絶えることがありません。常緑樹もいつも青々として永遠に碧を保っています。正しい意念(いねん)が念々相続して片時も滞らない様を言います。 それは同時に、完成を求める心でもあります。常に前向きの心を持って求め続け、四六時中、注意を怠らないよう心掛けること、すなわち「正念相続(しょうねんそうぞく)」に努めれば、悟りや完成につながる道は自ずと見えてくるでしょう。 茶道の精進においても、途絶えることがないように少しずつ続けていけば、徐々に身についてまいります。 この句は、精神修行の大切さを語っています! たまり水では...
2020.07.13 08:52お茶のお稽古本日の茶道のお軸は、「澗水湛如藍」=「かんすいたたえてあいのごとし」谷川の水が満々と、深く澄んだ藍色をしています。一滴一滴、色の無い水が藍色に変わるまで満ち満ちて、その変化する姿の中に不変の真理が宿っています。人もまた同様に、無心に精一杯生きているからこそ、美しいのです。一滴一滴は色が無く無力ですが、集まれば藍色になり、力を出すことができます。一人ではできないことも、人が集まることで、大きなことを成し遂げることができるのです。
2020.07.07 09:13茶道から学ぶ日本の伝統精神茶道は倫理・哲学・芸術・人との交流など、あらゆる人倫の活動を包摂する総合文化・芸術です。今日までの茶道文化形成においては、武士道や禅の精神のみならず、各々の時代の倫理・哲学・世界の潮流など実に多種多様なものが、寛容の精神を持って、より深く、より尊き「お茶の心」として織り込まれているのです!松下幸之助翁が茶道をこよなく愛した理由は「お茶の心」が「素直な心」に通じるとある時感じとったからです!経営そして政治の師と仰ぐ松下幸之助翁から茶道を通して多くを学ぶことを日々の活動の始まりとしております。